はたけんです。
近年どうやら日本人の海外留学者数が減少しているらしい。そういった話を講演会や授業なんかでたまに耳にします。
僕自身、一昨年にマルタ共和国に留学していて、留学者数の推移には関心があったので、実際に調べてみました。
長期の日本人留学者数は減少傾向にある
上記のグラフはOECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の統計より文科省が集計したデータで原則として交換留学等の短期留学者数が含まれていません。
- 2004年:82945人
- 2013年:55350人
つまり、学位の取得等を目的として長期間留学する学生は2004年をピークに減少しつつあるということになります。
短期の留学者数は減少どころか増えている
JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)から「協定等に基づく日本人学生留学状況調査結果」が発表されていました。
これは日本国内の各大学から情報を元に作成されたもので、大学間の協定等に基づいた単位取得が可能な学習活動や、異文化体験・語学の実地習得等の短期的な留学をする学生もカウントしています。
実数をみてみましょう。
- 2004年度:18570人
- 2009年度:23988人
- 2014年度:52132人
となっています。
2004年~2014年度の10年間に3倍まで増加していることがわかります。
最近は大学の用意する交換留学や国際交流のプログラムが充実してきていて、これらを活用する学生が増えたことによる結果だと考えれます。